【コメント】
SMC-PENTAX 24mmF3.5は旭光学がKシリーズをリリースした時にタクマーレンズをそのままKマウント化した内の1本である。
当時の値段もさほど高くはないが,生産本数が少なく今ではマニア好みのレンズとなってしまった。中村文夫氏「使うペン
タックス」に紹介されたためか最近人気が出てきたレンズである。という私もこの本の影響で,中古市で見つけた瞬間に手
にしていたレンズである。
【光学系】
8群9枚とスペックはなっている。構成図を見ると

(前) 凹凸凹凹 凸(絞り)(凸凹)凸凸 (後)
となっている。特許は恐らく旭光学の高橋氏の設計(US-PAT3545845(1970))のものが恐らくこのレンズの特許だと思われる。
当時の広角レトロフォーカスの設計は,初期のものは異様に大きな前玉であったが,新しい考え方で,以前より小さくなった設
計が可能となり,このレンズはこの頃のものであると思われる。特徴は,4群目のメニスカス凹レンズを逆向きにしており,負
のレンズ群が4枚構成であることが特徴だと思われ,後から出てきたSMC-PENTAX28mmF2やSMC-PENTAX35mmF2に似た設計であるこ
とから,この手の設計思想の最初のレンズ系ではないかと推定され,のちのカールツアイスとの共同開発時へ活かされた一つ前
の設計技術のレンズと見ることができ,光学設計上も興味のあるレンズである。Kマウント発売当時ではやや古い設計のレンズ
であることは否めないが,F3.5と暗いため無理のない設計であり,その優秀さからKマウントとしても生き残ったレンズの
1つであると考えられる。
【描写印象】
古い設計のレンズではあるが,味わいのある素直な描写のレンズであり,前出の本に書いてある通りの描写であり,豊かな
階調描写で,気持ちのいい絵が得られる。色味はやや渋目である。
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