Takumar 1:1.9 f=83mm(M37)Late

The Specification of Takumar 1:1.9 f=83mm(M37)後期モデル
対角線画角 29度
最小絞り F16(Preset)
レンズ構成枚数 4群7枚
最短撮影距離 1.1m
フィルター径 49mm
サイズ 57(最大径) x 58(長さ) mm
重量 440g
発売年 1955
中古相場 ?円(相場がありそうでない)
中古出現難易度 ☆☆☆☆☆over

【コメント】
 Takumar 1:1.9 f=83mmは,旭光学最初の中望遠レンズである。マウントはアサヒフレックス 用であるため、独自のM37である。円形の絞りが美しいプリセット絞りのレンズで、距離 表示はfeetになっている。とにかく超珍品レンズの一つで、見つけるのに何年を要した だろう。本当に中古は一期一会であるということを改めて痛感した。入手したモデルは全部 シルバーの初期のもの(1953年発売)ではなく、ブラックとシルバーのツートン模様の後期 モデルである。同じ光学系のM42タイプのものもある(これはいつ手に入るだろう?)。
 使い勝手は、購入時に付いてきた純正のM37-M42アダプターがあったおかげで、すぐに SPFに取り付けて撮影は可能であった。これを更にマウントアダプターKを介して、LX に取り付けてみると、お決まりのパターンであるマウントの接触面が二周りほど小さいた めに、光線洩れしてしまう。仕方ないので、パーマセルテープで目張りして撮影すること にした。と言う使い勝手の悪さから、結局PENTAX SPFで撮影することが多くなった。
【光学系】
レンズ構成は4群7枚構成となっている。

(前) 凸(凸凸凹) (凸凹)凸(後)
とゾナー型という構成の中望遠レンズに分類されるが多少ガウス型の特長も合わさったような 構成である。群目が今では珍しい3枚貼り合わせレンズとなっている。このため、このレンズ の加工較差が一番大きく影響することがわかる。反射によるコントラストの低下を避けるため に3枚貼り合わせにした可能性が推定される。モノコート時代の苦肉の策とも取れる設計であ る。

【描写印象】
 実写投入してみたところ、ファインダーを覗いた感じの印象を通り、球面収差が大きいために、 周辺は同心円状のボケを示すことがわかった。実写でもこの大きな同心円状の球面収差を示すこ とが明らかとなった。しかも絞ってもあまり改善しないという感じの癖玉レンズである。この時 代の大口径中望遠レンズは、本レンズと同様にこのような周囲がグルングルンのボケを伴ったよ うな画像が得られるレンズが多く存在し、本レンズもそれらのレンズたちと類似の特性を示して いる点は面白い。

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