2002,夏「源流いわな達との再会」

      
 山形県月山の源流に惚れ通うこと7度目...前回は,1999年8月であり3年ぶりの山行そして釣行であった,源流のいわな達に再会することはできるのだろうか?いや,いわな達は厳しい自然の中でしっかり子孫を残し生きているはず… 
 精悍ないわな達との再会を求め2002年8月10日〜12日(2泊3日)の予定で山行を計画,当初4名の同士がのっぴきならぬ都合により2名が断念,sajun&まっちゃん(masayoshi)の2人で出発することに…
             

8月10日初日

 出発の日,私が夜勤明けのため,AM9:00私の職場(宇都宮市内)から直接出発,国道4号線を北上,矢板ICから東北自動車道路へと…我愛車ハイラックスサーフは12年ものなれど快適な走り!!しかし,那須・福島(郡山)とお盆の帰省ラッシュに遭遇...予定が大幅にくるってしまった…結局,山形県の月山姥沢小屋へと着いたのは午後4時,急いで準備しロープーウェイに飛び乗ることに…間に合ってよかった〜ホッ♪

 

 

 

 



 登山道を登ること1時間30分,途中8合目から雲の中に突入…強風そして霧雨を浴びながら頂上小屋に到着,時既に午後6時,今夜はこの頂上小屋に宿泊することに,そして追加料金300円を払いお風呂へと…熱いお風呂は冷たい体を暖めてくれ気分も最高!ひとっぷろ浴びてさっぱりした後は,早速ビール&ワインで明日の釣果を夢み乾杯!!ふっと見ると隣に50歳代だろうか夫婦の登山者が,夫は疲れているらしく布団の中,こちらだけワインで盛り上がっているのも少し気が引け,もう少ししかないワインを持ち上げ「ワインですけど飲みますか?」とにっこり,すかさず妻「頂きます!」話を聞いてみると,肘折から登り念仏が原非難小屋にて昨夜1泊,本日頂上小屋まで…途中,夫は清川でいわなを釣ろうと竿に餌を買い持参したが釣りを断念して登頂してきたとのこと,かなりきつかったなどと…ふむふむ,なるほど〜納得,それで夫はダウン状態なわけね。でもって,あちらこちらの山の話に盛り上がりカップのワインが尽きたところで,皆,明日のため早めに寝ることに…でも,しっかり〜飲んで,山好き同士の語らいも堪能し,おやすみなさい〜♪(笑)

8月11日清川へ

 午前4時起床,おっと!二日酔いじゃん〜(爆)重い頭をなんとか働かせ,出発の準備を整え小屋を出発…外は相変わらず雲の中,しかしカッパを着るまもなく急な登山を肘折方面に向け快適に下山する。急な下山道が終わると賽の河原である,ここまで来ると雲の中から脱出でき,ちょうどご来光が見ることができた,「ラッキー!」と,ばかりにしっかり〜デジカメにゲット!


              

 更に,登山道を下ること約2時間,立谷沢川源流「清川」に架かる赤い橋に到着…
    「とうとう来たぞー,私の大好きな大自然の真っ只中!」
まずは,2時間30分の下りによりむくんだ足を清川の水につけ一休み…きもちいぃ〜と思ったらあまりの冷たさに足を入れていられない,それどころか痛いくらいだ,次に,空腹の腹を満たす為,朝から冷し味噌ラーメン!沢の冷水で冷やした麺はインスタントとはいえ,火照った体を冷やしてくれ「あっ」という間に3人前をペロリ〜(笑)



 本日の泊まりは,念仏が原避難小屋を予定していることから,ザックを赤い橋から少し上流の樹林帯の中にデポし,遡行準備のうえ午前8時から釣り開始!すぐ目の前に良きポイントが…本日の運試しとばかりまっちゃんが攻める…第3投目!!お見事8寸のいわなゲット!その後2人は交替で沢を詰めるが飽きることなく「いわな」はでる,しかもサイズは8寸〜9寸の塩焼きサイズが揃う,昼まえには尺に若干みたないものを筆頭に15匹はゲットしてしまった。今夜の酒の肴は十分であることから昼飯とする。昼はもちろん「冷し中華,海草サラダ添え」そして「いわな」の刺身だよ!これがたまんないんだよね〜♪昼食後,キープすることなくリリースしながらの遡行…しかし午後1時にわかに雲がたれこめ「ピカ!ごろごろ!」ひぇ〜とばかりに退散を余儀なくされる。途中,倒木にて見つけたきのこをゲットし,今夜の宴に一役かってもらう事に…しかし残念であった,なにせ沢を下りザックをデポした場所までは約1時間で戻ってしまったからだ,更に,上流に行くほど「いわな」は確実にサイズを増している,しかも本沢はまだまだ奥が深い様子である…魚止めは,どのくらい上流になるのか?まだまだ未知の世界が残る,魅力ある沢である。





















 身支度を整え,登山道へと清川から,念仏が原非難小屋へは1時間の行程,最初の20分が急登,原へでたなら木道をひたひたと…小屋へ着いたのは午後3時を少し回っていただろうか,なんと小屋には先客が3人・すぐ後から追いかけるようにもう1人到着(登山客2・写真家2)これまで同小屋にてこれまでの人とご一緒したことは無かった…そういえば昨夜お話した夫婦や小屋のおかみさんの話から,このところ人気コースとなっているとか話していたのを思い出す,中年登山の人気はまだまだ続きそうだ〜(私達も既に中年の域なれど,笑)なにはともあれ二階建ての非難小屋は広い,調理のことなどを考え1階の出入口付近に寝床を確保させて貰う。こうなると,いわなを多めに確保してきて良かったと…一休み後,早速,持参の炭をまっちゃんが熾し「いわなの塩焼き」を開始(外は雨のため小屋出入口付近にて炭を熾すことを余儀なくされたことから,同泊の方たちにお許しを貰い),sajunは「いわなのからあげ」と「きのこと茄子の油いため」,もー我慢できないとばかり,2人はビールを飲みながら調理,揚げたてのいわなに採れたてのきのこをつまみながら「あらためて乾杯!自然に感謝!うまいっすぅ〜」

















 


 ビールが終わる頃,ちょうど「いわな」がこんがりと…やっぱー「いわな」は塩焼きだね!そして日本酒を熱燗にし「いわなの骨酒」へと…もちろん同泊の方たちにも振る舞い,ご一緒に語らい・そして味わい素晴らしき時間を過ごすことができました。最後はやっぱりカレーライス,米も美味しく炊け腹もいっぱいとなり満腹・満足!しかし,相変わらず外は雨,ラジオから庄内地方大雨洪水注意報などと…,ちょっと明日の天候を気にしつつも酔いもまわり〜疲れも手伝い,当然のごとく眼も虚ろ〜午後8時には爆睡
            (ー_ー)...zzzZZZ乙乙乙

8月12日大雨洪水注意報のなか頂上越え

 午前5時起床,外は雨…同泊の方のラジオによれば,相変わらず大雨洪水注意報!!まぁ,そんなことを言っても始まらない,一服つけた後,朝飯,昨夜炊いておいたご飯を使い梅茶漬けを(梅は紀州のなんこうばい,うまいっすぅ!)プラス味噌ラーメン,朝からがっちり食べる,なんせ今日は悪天候の中,月山を登り返し車へと…途中食事は行動食(今回はカロリーメイトを用意)のみとなりそうだ…今食っておかないとシャリバテしてしまう。そして小屋のおかたづけ,そして身支度を整えている時のことでした,肘折方面に下山する単独登山者から,名も知らぬ私達2人に一言…「今回は悪天候であまり良い山行ではありませんでしたが,大変良い思い出ができました,ありがとうございました!」これを聞いた私達「感激〜♪」なかなか言えないことですよね。そして私達から名も知らぬ彼へ「こちらこそ〜お気をつけて!」短い言葉のやり取りでしたが,一夜の山の友に心から無事を祈る気持ちでした。一夜の山の友…また,どこかでお会いしましょう〜できれば,この小屋にて…
             

 午前7時,小屋を後にする。念仏が原通過までは小雨が降ったりやんだりだったが,清川にかかる赤い橋付近からどしゃ降りの雨へと…そして,月山頂上に向け急登の登山道へと…途中少し小雨となった時もあったが,ほとんどどしゃ降り,カッパを着ていても首から容赦なく雨水が・・・体を直接流れているのがはっきり分かる,しかもー7合目からかみなり付,9合目付近つまり賽の河原付近からはプラス強風となる。最悪!!
そして,元気なまっちゃんにくらべ,ふらふらへろへろなsajunなんとか共に,午後0時頂上に到着,頂上小屋にて寒さにもめげずビールとカップヌードルを元気に注文(爆),食料はザックにあったが悪天候と疲労により安易な道へと…まぁ,いいか〜一休みした後は,雷を気にしつつ一気に姥沢に向け下山(7合目から曇空となりました)午後3時車に無事到着,その後ゆったり〜温泉に浸かり疲れを癒し,帰路に着くことができました。一時はどうなることかと思いましたが無事下山できたことに感謝!

エピローグ
   
 月山〜清川の源流いわな〜変らぬ素晴らしくきれいな魚体を見せてくれた,尺を越えるやつとは会えなかったけれど…しっかりと息づく姿を見ることができた。
                 

これからも私にとって,この地は憧れの地であり,魅力の地に変りはない。いつまでも〜変らぬことを願い,またの「源流いわな達」との再会を約束する。
また,今回の釣行は,当初計画ではテント幕営予定であったが,参加者の減により,また帰省ラッシュに合い予定を変更し頂上小屋・避難小屋を利用させてもらいました。そして予期せぬ天候の悪化となり,結果的に全て良しであったと…また,これらの施設利用により素晴らしい出会い・語らいの時間を得ることが出来たことに感謝したいと思う。


 



 自然に感謝!ありがとう〜また,会う日まで♪         
                       
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