体の痛みは必ずよくなります・あきらめず じっくりと

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クズの根っこは根(カッコン)と呼ばれ,漢方薬の根湯に含まれます.根を冷水でほぐしたものが粉(クズコ)です.粉をお湯に溶かし湯(クズユ)として飲むことも多く,日本でお馴染みの生薬です.
湯は,解肌・退熱・透疹・生津止瀉・滋潤筋脈の効果があり,特にかぜの初期,肩がぞくぞくする時に用います.体表を程よく温めると同時に,汗で余分な熱を逃がします.痛みや肩こりをほぐし疲れをとります.
かぜが進み,のどがはれたり,鼻汁や痰が酷く,熱が上がってきたら,根を妄りに飲んではいけません.余計熱がでて体力を消耗してしまうことがあるからです.
機を逸しないためには,根湯か粉を常備します.粉は食材としても流用できますから一石二鳥です.ただし,ものによってはじゃがいもの入っているものがありますので注意しましょう.

落語に「根湯医者」があります.なんでもかんでも根湯をだすお医者とそのとりまきのお話です.寓意は色々あるのでしょうが,実際は投与タイミングを含め,他の漢方薬と同様に根湯処方には技術を伴います.
自分がかぜを引い時のことを考えてみてください.まず,肩がぞくぞくする程度で医者にかかろうとは思わないでしょう.熱がでたり食べ物がのどをとおらなくなってから診療所に向かうはずです.
医者の立場で考えれば,かぜの患者が来たら,既に根湯が効かない公算が高く,結局他の処方をすることになります.つまり,かぜぐすりとして根湯の在庫を持つことは経営リスクが高いのです.

漢方薬が主に使われてきた昔,血液性化学検査やレントゲンはありませんでした.人間の五感を駆使し証をつかみ治に結びつけました.重きを置く手法が違うのですから西洋医学とは用語・語感レベルで違ってきます.同じ「かぜ」といっても漢方では細かく病期を分けて対処します.その昔ながらのニュアンスを大切にすると,生活に先人の蓄積を生かせるようです.

Pueraria pseudo-hirsuta Tang et Wang


,葛, クズ,