湯けむり連珠会とは?
湯けむり連珠会は、温泉好きの連珠仲間が、全国の温泉を旅しながら対局を繰り広げるという連珠会である。
結成は1994年12月。河村にタイトルを奪われた中村は対局の疲れを癒すために、相楽を伴って栃木県の鬼怒川温泉を訪れた。これに休珠中の高橋が地元とあって合流、3人が一同に会したのは約5年ぶりで、露天風呂に4時間もつかりながら旧交を温めあった。
その時、中村が言った。「連珠もいいが、温泉もいいね」。他の2人も同感。思えば、名人戦のA級リーグは、温泉のメッカ、伊豆・修善寺で行われていたにもかかわらず、対局に夢中でとても温泉を楽しむゆとりなどなかった。
そこでこれからは全国の温泉をまわりながら、気楽に連珠を楽しんでいこうということになり、休珠中の珠友にも声をかけながら、連珠盤片手に温泉旅行を楽しむようになった。
95年春、まず事務局でお世話になった大西さん本田さんをお誘いして、城ヶ崎・修善寺に出かけた。これには磯部氏や小林茂さんも加わり、総勢7人の2泊3日の楽しい旅であった。年末には休珠中の草島さんに声を掛け、高沢さんと5人で雪深い群馬の草津温泉を訪れた。これを機に草島さんが連珠界に完全復帰してくれたことは、これまでの当会の活動の中でも一番うれしい出来事であった。
その後も、相原さんとは長野の小赤沢温泉や佐渡、柏原氏と紀伊・白浜温泉、奥村氏と三重・湯の山温泉……等々と、暇を見つけては各地の珠友と温泉めぐりを重ねてきた。
会員の中にはすでに200カ所以上の温泉を制覇した人もいるほどだ。
珠友との交流が会の目的だけに、当初は連珠より雑談や囲碁・将棋などに興じる人が多かったが、’96年あたりからかなり深く突っ込んだ連珠の研究が行われるようになった。中村名人が復活に向けて本格的に始動し始めたためである。
ロシアのサンクトペテルブルグで行われた第5回世界選手権で相楽氏が打った瑞星13の新手「温泉ムーブ」は、秋田の乳頭温泉で草島−中村ラインで研究されたものである。この「温泉ムーブ」の威力によって中村名人がタイトル奪回に成功したのは周知の通りである。
会の活動も6年目に入り、3月の浜松、春、夏の合宿、冬の忘年会などは、すっかり恒例行事として定着、活動も充実してしてきた。浜松では、太田・丸山の両氏にいつもお世話になっているし、最近は地理に詳しい石谷さんも積極的に参加してくださり、大変心強く思っている。ミレニアムの今年は元旦から福島の磐梯熱海温泉で1日中連珠を打っていた。
もとより連珠会と呼べる代物ではないが、こうした我々の活動に対して「裏の連珠会」などと陰口を叩く人がいるため、あえて「湯けむり連珠会」と命名した次第。愛煙家が多いことも考慮してのことである。とはいっても、会長がいるわけではなく、会費、規約なども一切なしという極めてファジーな連珠会である。興味ある方は是非ご連絡ください。もちろん、タバコを吸わない人の参加も大歓迎、ただしケムリがどうしても苦手という方はご遠慮願ったほうがよいかもしれない。
日本には三千カ所以上の温泉があるという。今後も全国の温泉をまわりながら、各地の珠友と交流を重ねていきたいと思う。いいお湯が出る場所をご存知の方はぜひお知らせ願いたい。私たちは、どこへでも駆けつける所存である。
どうぞ、これからも「湯けむり連珠会」をよろしく。

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