2003年9月19日(中禅寺湖最終日)
レイクトラウト100cm 12` 胴回り65cm
使用ルアー:真木ルアーSLL-120F(姫マス)
アングラー:真木ルアースタッフ塩谷敦 



塩谷氏からのコメント


 今期最終日の夕マズメ、2003年シーズンの禁漁まで残り1時間を切ったその時、中禅寺温泉街に灯がともり、国道を行く車のヘッドライトが列を作りはじめた頃、真木ハンドメイドルアーズ製ミノー「SLL姫120」を超ディ−プで流していた「FenwickFS106C−H」ロッドが、グゥッイーーンと、一瞬かつ豪快に絞り込まれた。

 アタリは突然、アワセは一瞬。推定年齢30年・中禅寺湖の主・モンスター・レイクトラウトは、その持てる力と英知の全てを発揮し、真木ミノーからの脱出を試み極太トルクと豪快ファイトで突進を開始した。この時を待ちこの時のために準備を整えてきた私は夕闇の狂人と化し、全身全霊でこれと対峙した。120ydのレッドコアを時間をかけてゆっくり巻き、残り20−30mとなった時点から、一向に浮上しないモンスターを芯として、デッドスローでボートを旋回、ジワジワじわじわジワジワ…と、仕掛ける時・勝負の瞬間を待った。
 足はパンパン、上腕二頭筋は既に限界を超え、精神力のみの勝負となった時、ふと「釣キチ三平クラシックNo,8・カルデラの青鮒」で、巨大鮒とやりとりする一平じいさんの名台詞が脳裏を過ぎった。


 「三平!魚と釣り人の勝負は、「姿見ず」の段階で決まるもんじゃ!いいか、釣りの上手い人はなぁ、かかった魚の姿をみるまでじっと辛抱して待つのじゃよ。三平!何慌ててるだ!持っている玉網をそこに置け!そいつは魚の姿を見て、手元さ寄せてから悠々と手に持って使うもんじゃ。いいか?「姿見ず」のうちから泡くってあれやこれや詮索し、早く魚を見たいと焦る釣師は、竿に余計な力が加わりせっかくかかった魚をバラしたり、テグスを切られたりするもんじゃい」と。

 最後のリーダーからは、ドラグ微調整しながらのポンピングで勝負をかけ、3−5周ラインを巻いては魚にラインを出され、この繰り返しを数回。だんだんアタリが真っ暗になってきた、チキショー、こっちは限界か?! しかし敵も疲労困憊のはず。
細心の注意と満身の力を込め、ようやっと水面に浮上したモンスターは、「モワッ」と、ボート右舷先5mの水面を山のよう膨らませた後、再び30mを突進する。
 二回目の勝負ではロッドを操作し、ボート真サイドに浮上させたところ、ネット一発でランディング!!!苦節ウン年が実を結んだ瞬間である。




真木自宅前にて、メータレイク剥製を持って塩谷氏とツーショット





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